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保育士、幼稚園教諭などの専門性向上~県幼児教育センターの園内研修支援事業~

2025.06.06

 保育士、幼稚園教諭などの専門性向上
~県幼児教育センターの園内研修支援事業~

 学力や知能など測定できる「認知能力」に対し、数値化できない「非認知能力」が、近年、教育や子育ての分野でも注目されています。県のこども未来課内の県幼児教育センターでは、保育士、幼稚園教諭などを対象に研修やアドバイスを行う「幼児教育アドバイザー訪問支援事業」を通して、より良い保育・教育環境づくりをサポートしています。

課題解決へアドバイス

 「非認知能力」は自制心、やり抜く力、協調性などといった学力では図れない「生きる力」のこと。乳幼児教育では子ども主体の遊びなどを通じて養われていきます。県幼児教育センターの訪問支援事業では保育士、幼稚園教諭、教員などの経験があるアドバイザーが園に出向きます。「実際の保育現場を見て、子どもとの関わり方をアドバイスしてほしい」、「小学校への引き継ぎ事項をまとめる書類作成のポイントを学びたい」「子どもの年齢に合わせた読み聞かせのコツを知りたい」「関わり方が難しい子への接し方を知りたい」といった、各園が抱える課題解決につながる実践例も紹介しています。


研修費用 県が負担

 研修やグループワークに参加した保育士や教諭からは「子どもとの接し方をほめてもらい、自己肯定感が上がった」「抱えていた不安を同僚と共有でき、共通理解ができた」「園の規模や地域性に即したアドバイスがあり、オーダーメードの研修だった」「それぞれの子が持つ特性を再認識することができた」などの感想が寄せられています。2023年7月の事業開始から今年5月末までに157園で実施。費用は県が負担しています。


職員が語り合う場に

 センターではさらに、24年度から「長崎県学ぶ保育士等応援事業」として、研修の実施を促進。園内全体で研修を実施する場合に、職員1人当たり年額2万円を補助しています。幼児教育・保育施設では時間的な余裕がなく、職員同士が語り合う場が不足しているとの声もあります。センターは園内研修を子どもたちのよりよい育ちにつなげるとともに、保育士、幼稚園教諭などの専門性向上につなげ、保育の面白さやりがいを感じてもらい、保育の人材確保、定着も図りたいと考えています。


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